ベースギター手術

11月の何日かに、スタジオで練習始めようとベースを取り出すと、

胴体の上板と底板と側板との接着部分がはがれて隙間ができていました。

その日は、なんとかそれで練習しましたが・・・・・

 

50年前に質流れ品を購入したものです。

100wくらいのベースアンプ(電源を入れると、クゥーンと真空管の小さな音がするヤツでした)と

スプレンダー(日立楽器製作所?)というバイオリン形のベースギター、あわせて19000円で、

それを、10回払いの月賦で買いました。

 

とくに大切に扱っているわけではないですが、長持ちしています。

一度、音が出なくなったので、部品を取り出してみると、配線のハンダ部がはがれていたので、

ハンダをやり直して、それ以降、電気系統の故障はありません。

 

胴体の接着剤はがれは過去にも別の個所がはがれたことがあり、

記憶を呼び起こして、さあやるか! 

 

左下の黄色い線の中の角部の接着剤が効かなくなって、はがれてしまい、隙間ができていました。

接着剤がはがれて隙間ができたとはいえ、全周の2/3はくっついているので、隙間に接着剤をいれようとしても、うまく入りません。

 

それで、上板に3mmくらいの穴をあけて、

その穴に接着剤をいれたスポイドの先を突っ込んで、スポイドに圧をかけて接着剤を注入しました。

 

接着剤注入が終わったところで、クランパーで圧着して、一日乾燥させて・・・・

乾燥すると接着剤が収縮して、隙間ができるところがあるので、再度、接着剤を注入して・・

 

底板側も同じようやって、両面やるのに、1週間くらいかかりました。

 

 

上板は、もともとは、太鼓状の曲面になっていたのですが、それを気にしないで、クランパーで圧着したため、上板が曲面ではなく、平らになってしまいました。

 

平らになったところに、別の板を張り付けて、曲面に仕上げる修理もやることになってしまいました。

 

クランパかける時には、要注意でっせ!

 

 

あとは、紙やすりで表面のよごれを落として、

ラッカーを塗って、電気部品を取り付けて、手術完了でした。

 

このベースが使用できないあいだは、リバーヘッドのベースギターを使用していたのですが・・・

重くて非常に疲れました。

 

余談ですが、RIVER HEADのベースギターも、もう製造していなくて、珍しいもののようで、

 

リバーヘッドだ!と興奮気味に、触ってもいいですかって言われたりしましたが・・・

 

私、楽器にあまり興味がないので・・・

 

と、そんなこともありました。

 

 

12月8日のライブから、スプレンダーのベースギター、復活しました。

軽くてよいです。